ビカクシダは熱帯地域に自生する植物で、その特有の生態に合わせた栽培が必要です。原産地域によって異なる点はありますが、多くの自生地では乾季と雨季が交互に訪れ、ビカクシダはこれに適応した進化を遂げてきました。雨季に胞子葉を伸ばし、子孫を残すために生長し、また貯水葉を発達させて水分や栄養を貯えて乾季に備えます。
ビカクシダの生活サイクルを理解し、日本の気候風土に合わせて適切なケアを行うことで、美しいビカクシダを育てることができます。また、ハウス栽培を検討することで、一年中適切な温度と湿度を維持し、株を育てることも可能です。

ビカクシダは明るい場所が適していますが、日光が好きな種類であっても強い直射日光は苦手で、葉が焼けることがあります。一定の遮光や間接光の環境を用意してあげましょう。

水は好きですが過度の湿気状態が継続するのを嫌います。コンポスト(着生材や植え込み材)や鉢土が完全に乾燥する前に水を与えるようにしましょう。水はけの良い状態にして根腐れを避けましょう。乾季の時期は注意が必要です。

ビカクシダは15度以上の温度を好むため、日本の冬の寒冷期には注意が必要です。生活環境などの温かい場所に移動させるか、温室も湿度も一定に保てる環境が好ましいので温室があるとぐっと管理しやすくなります。

風通しの良い場所で空気を循環させて育てることが重要です。特に湿度が高い時期には、風を当ててカビや病気、害虫の予防にもつながります。ただ株に直接風をあて続けるのではなく、ビカクシダのある環境では常に風が動いているようにしましょう。